過去の専攻長のあいさつ

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    アフリカ大陸には多様な自然があり、多様な人々が住んでいます。ASAFASアフリカ専攻の教員、研究員、院生たちは、この広い大陸のあちこちに散らばり、研究をおこなっています。地域を知るには、文献を読んで知識を得ることも必要ですが、フィールドワークを通じてその地域に深く関わり、体で学んでいこうというのがわれわれの基本的なポリシーです。

    アフリカの自然と人々は、さまざまな魅力を持っています。アフリカ専攻のメンバーは、それらに触れることによって、これまで持っていた考え方を相対化し、新たな視野を得るという経験を繰り返しています。そういった経験を共有することによって、われわれは独特の「わかりあえる感覚」 −ともにアフリカをやっているという− を持ち続けているように思います。

    しかし現在のアフリカは、自然破壊、民族紛争、貧困、疾病など、さまざまな問題点を抱えていることも事実です。それらに対し、多くの国際機関や援助団体が活動を展開していますが、必ずしもうまくいっているわけではありません。われわれは、フィールドワークを通して得られた現地のまなざしから、そういった問題に取り組んでいこうと考えています。

    アフリカ研究に興味を持っているあなたもぜひ、このようなわれわれの活動に参加していただきたいと思います。


    京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科
    2016年度アフリカ地域研究専攻 専攻長:木村 大治

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      書店の棚を眺めていて、あるいはインターネットで検索してみて、アフリカに関するビジネス書が増えていると感じませんか。2000年代以降に多くのアフリカ諸国は、日本をはるかに上回る経済成長率を達成しています。援助対象から投資対象へとアフリカへ眼差しが変わりつつあるといえるでしょう。このような経済成長と同時並行的に、政治、社会、文化、生態環境等々のさまざまな分野でも大きな変化が進行しつつあります。アフリカの諸地域は多様であり、それぞれの実態を学際的に明らかにしていくことは、まさに無限の課題としてあなた方の個性的できめ細かい取り組みを待っています。そして、変化を知るためにも、またパートナーとして協働するためにも、かつてのアフリカに対する幅広く深い理解も必要とされています。

      アフリカを主たる研究対象とする教員が10名以上も集う当専攻は、日本で最高級のアフリカ教育・研究環境を提供できると確信しています。京都でじっくりとアフリカと向き合ってみませんか。


      京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科
      2015年度アフリカ地域研究専攻 専攻長:池野 旬

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      学部を卒業される皆さんは今、自身の新たな可能性を試し輝かしい未来を開きたい、と思っている人も多いと思います。本専攻は、理系、文系という専門分野の枠をこえたフィールドワークによって、「アフリカの今」を明らかにする研究を推進しています。日本に入ってくるアフリカの情報は、紛争、干ばつ、森林破壊、経済開発など、トピックをおったものばかりで、そこに通底する自然と人々の暮らし・歴史を総合的に理解する手立ては限られています。このような「地域の理解」なしに、アフリカにおける様々な問題の解決に貢献することはできません。また、あらゆる分野でグローバル化が進む現在、先進国-発展途上国の二分法を超えた新たなパラダイムの創出が求められています。

      社会の格差、管理化が進む中で、個人が能力を発揮し、キャリアをつむ道は、一筋縄ではいきません。また、だれもが考えるような道を歩んでいては、競争社会に生き残ることはできません。学部の経験と関心を大きく広げて、「アフリカ問題」の中でとらえ直し、真の国際人への道をめざそうではありませんか。


      京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科
      2014年度アフリカ地域研究専攻 専攻長:木村 大治