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NAKAO Seiji
  • 中尾 世治 NAKAO Seiji
  • 准教授
  • 専門分野:歴史人類学、アフリカ史
  • キーワード:西アフリカ・イスラーム、文書、国家、植民地史、人類学史
  • プロフィール・業績:アフリカ地域研究資料センター 個人HP
  • 担当講座:アフリカ潜在力
  • メールアドレス:nakao.seiji.2i@[この後にkyoto-u.ac.jpを付けてください]

研究関心

フランス語圏西アフリカのブルキナファソとマリを中心とした、宗教、政治、経済、思想の歴史について研究をしている。植民地統治以前の小規模なイスラーム国家建設運動、第二次世界大戦後のイスラーム改革主義運動などといったイスラーム史を中心として、西アフリカのムスリムがイスラームを通じて、いかに人間・言説・モノを組織化させていったのかということに関心がある。

また、植民地統治以前・以降において、村を越えた政治的な関係性がどのように構築されてきたのか(あるいは、されてこなかったのか)という点から、国家と国家をもたない社会の関係にも関心をもっている。植民地統治以前に用いられていたタカラガイや植民地通貨の植民統治初期の併存状況や、植民地行政の財政から植民地統治の実態を明らかにすることにも大きな関心がある。

さらに、西アフリカの人びとがいかなる思想を紡ぎ出していったのかという点を、アマドゥ・ハンパテ・バなどといった西アフリカの著述家や、西アフリカの諸民族の創世神話・起源神話の語りから捉えようとしている。

こうした個別の研究を踏まえた、歴史研究のメタ理論、フランス人類学の理論と人類学史にも関心をもち、著作・論文等で議論している。また、分野を超えたコラボレーションもおこなっており、工学、建築学、現代美術、科学コミュニケーションとの共同研究・実践を実施しつつ、そのような共同研究・実践がどのようなものであるのかというメタ研究(研究の研究)を探求している。

〔アフリカ地域研究演習Ⅰ~Ⅳ、アフリカ論課題研究Ⅰ~Ⅲ、アフリカ地域研究公開演習、アフリカ臨地演習Ⅰ~Ⅲ〕

現在取り組んでいる研究課題

  • 国立民族学博物館共同研究(若手)「アフリカの人びとはいかに「アフリカ史」を語ってきたか――アフリカのローカルな歴史からみた「アフリカ史学史」」(研究代表者:中尾世治)(2023-2026AY)
  • 科研費 若手研究「「情報提供者」からみたアフリカ史研究史:ローカルな知識人と研究者の邂逅と知の流通動から」(研究代表者:中尾世治)(2023-2026AY)
  • 科研費 基盤研究(B)「「国家の介入しにくい空間」における秩序の生成―アジア・アフリカの人類学的国家論」(研究代表者:下條尚志)(2023-2026AY)
  • 科研費 基盤研究(A)「アフリカ国家論の再構築―農村からの視点変革の論理」(研究代表者:武内進一)(2021-2025AY)
  • 科研費 基盤研究(B)「聖典宗教の人類学:教義のエージェンシーに注目して」(研究代表者:藏本龍介)(2022-2026AY)
  • 科研費 基盤研究(B)「現代西アフリカにおけるライシテと宗教性の連続性の文化人類学的研究」(研究代表者:清水貴夫)(2021-2024AY)
  • 科研費 基盤研究(B)「『北部アフリカ』におけるイスラーム的知識の生成・共有と社会変革の論理」(研究代表者:齋藤剛)(2021-2024AY)

主な業績

  • 中尾世治 (2020) 『西アフリカ内陸の近代:国家をもたない社会と国家の歴史人類学』風響社.
  • 中尾世治・杉下かおり(編)(2020)『生き方としてのフィールドワーク』東海大学出版部.
  • 中尾世治 (2020)「言説的伝統と文字言語の社会的布置:20世紀半ばの仏領西アフリカにおけるボボ・ジュラソのメデルサ設立運動の断絶と連続」『年報人類学研究』11: 96-118.
  • 中尾世治 (2019)「歴史と同時代性:口頭伝承研究と歴史叙述のフロンティア」松本尚之・佐川徹・石田慎一郎・大石高典・橋本栄莉(編)『アフリカで学ぶ文化人類学』昭和堂. pp. 169-191.
  • 中尾世治 (2015)「植民地行政のイスラーム認識とその運用:ヴィシー政権期・仏領西アフリカにおけるホテル襲撃事件と事件の捜査・対応の検討から」『アフリカ研究』90:1-13

これまで指導した博士論文・博士予備論文テーマ(一部)

  • 「キリスト教海外宣教の転換と到達点:植民地統治期ケニアにおける 1953 年の聖書読書 キャンペーンの事例から」